
棚田は、山麓や丘陵地の傾斜地に階段状に作られた水田で、中山間地域の標高が高い場所に多く見られます。機械のない時代に先人たちが長い年月をかけて築き、守り継いできた文化遺産で、美しい原風景の形成や伝統・文化の継承、また水を溜めて地下に浸透させることで平野部の洪水や水不足を防ぐ等、多面的な役割も果たしています。
棚田の役割
棚田地域は、農業の場としてだけでなく、国土や環境の保全、また美しい景観形成などの多面的機能を有しています。
- 食糧生産
- 洪水防止機能
- 地下水かん養機能
- 水質浄化機能
- 生態系保全
- 景観形成
- 気温調節



つなぐ棚田遺産~ふるさとの誇りを未来へ~
令和元年に棚田地域振興法が施行され、棚田の振興に向けた取組が全国で広がったことを受けて、農林水産省はその一環として、棚田の多面的機能への理解と協力を促すため、「つなぐ棚田遺産~ふるさとの誇りを未来へ~」として優良な棚田の再認定を進めています。
県内では、下記の4箇所がつなぐ棚田遺産に選定されています。